10/26 Edible Classroomトークイベント

10月20日から始まったEdible Classroom展示「食の小さな循環」。会期終盤の10月26日(土)にエディブルメディア代表でエディブル・スクールヤード・ジャパンの理事でもある冨田 栄里さんをお招きして、トークイベントを開催しました。

会場に少し早めにお越しいただき、展示や屋上菜園などをご覧いただき、学生たちが説明。

涼しくなってきて、真夏の頃より野菜やハーブがふんわりと瑞々しく、パプリカもどんどん実り始めていました。

ラボスペースでは、実際に取材に行ったメンバーが取材させていただいた方たちの「農」のスタイルを紹介。ひとくちに「畑をやる」「農業をやる」といっても、みなさん、それぞれに個性的で多様な農のあり方があったことが驚きだったと、お話しさせていただきました。

15時から始まったトークイベントでは、小粥より冨田さんをご紹介させていただき、その後、冨田さんが映画『都市を耕す エディブル・シティ』を配給することになったきっかけや、エディブル・スクールヤード・ジャパンの取り組み、食を取り巻く社会問題や課題でデザインができることなどについて、ざっくばらんにお話をお伺いしました。

つい先月、アメリカ西海岸バークレーにある、エディブル・スクールヤードに視察に行かれたばかりということで、映画で登場した地域の最新の情報などもご紹介いただきました。

映画が公開された2012年から10年以上経った今も、新鮮で安全な食べ物を自分たちの手で生産し、みんなで分け合うコミュニティが息づいていることが、画像や冨田さんのお話しからも伝わってきました。

エディブル教育を実践している学校では、「保健室の先生」のように、キッチンやガーデンの先生が学校にいて、野菜を育てることや、それらを調理することが授業や学校生活の一部として取り入れられているとのことです。

最後に、「どうやったらこうした活動や考え方を広めていけるか?」という学生からの質問に、「胃袋を掴むこと!」と答えてくださいました。美味しいものがあれば、自然と人が集まり、共に食べる。もしかしたら、そこに労働やお金も発生するかもしれませんが、それが循環を生み、食を通して社会をより豊かな方へと変えていけるかもしれません。

映画をきっかけに実現した今回のトークイベント。ご来場くださった皆さま、そして登壇してくださった冨田さん、本当にありがとうございました!

小粥